最終更新: kusurisuku 2023年03月07日(火) 08:30:43履歴
痛風発作(痛風の関節炎)は第一中足趾節関節や下肢関節に多い。痛風発作自体は1週間程度で軽快する。
最も痛風発作の発症率が低いのは血清尿酸値を4.6〜6.6mg/dLにコントロールしたとき。
そのため、尿酸値を6mg/dL以下にすることが望ましい。
尿酸値をコントロールせずに放置していると慢性関節炎に移行し、尿酸塩を中心とした肉芽組織(痛風結節)が出現する。高尿酸血症・痛風患者は尿中に尿酸が多く溶けているため、尿路結石、腎障害の合併率が高い。
そのため、持続的に尿pH6未満の場合は尿アルカリ化薬が使用しpH6〜7に保つようにする。
アルカリ化しすぎると、リン酸カルシウムの溶解度が低下し析出するため注意する。
高尿酸血症(7mg/dL以上)には2つのタイプがあり、尿酸産生過剰型と尿酸排泄低下型がある。
そして、尿酸降下薬は作用機序の違いにより「尿酸排泄促進薬」と「尿酸生成抑制薬」の2種類に分けられる。
基本原則として、尿酸排泄低下型には「尿酸排泄促進薬」、尿酸産生過剰型には「尿酸生成抑制薬」を選択する。
また、尿酸排泄促進薬を使用するときには、尿路結石ができるのを防ぐために尿アルカリ化薬を併用する。
中等度以上の腎機能障害(クレアチニン・クリアランス値30mL/分以下または血清クレアチニン値2mg/dL以上)や尿路結石の既往あるいは合併がある場合は、アロプリノールを選択する。
痛風発作の治療として、コルヒチン、NSAIDs、ステロイド薬が使用される。
コルヒチンには複数の薬と相互作用(シメチジン、エリスロマイシン、ニフェジピンなど)があるため注意が必要である。
一般的な服用方法として、痛風発作の前兆があったときにコルヒチン1錠、極期にはNSAIDSを短期間に大量服用(NSAIDsパスル投与法)させることがある。しかし、痛風発作に対して保険適応のあるNSIADsは少ない。
腎障害や浮腫がある場合は腎障害が少ないNSAIDsかステロイドを使用する。
また、ワルファリン服用中にはステロイドを用いる。
痛風発作中は患部を冷やし、禁酒をすることが大切である。
痛風発作時に尿酸が変動すると悪化することがあるため、原則として発作中に尿酸降下薬を"開始"せず、痛みがなくなってから使用するようにする。
ただし、すでに尿酸降下薬を服用中であればそのまま服用させ、コルヒチン、NSAIDs、ステロイド薬を併用する。
また、中には尿酸値を変動させる薬があるので注意する。
増加させる薬として、降圧薬のサイアザイド系利尿薬、β遮断薬、α・β遮断薬や、高脂血症薬のニコチン酸製剤(ニセリトロール、ニコモール)、大量のアスピリンなどがある。
一方で減少させる薬として、降圧薬のα1遮断薬、ACE阻害薬、Ca拮抗薬、ロサルタンや、高脂血症薬のフェノフィブラート系製剤(フェノフィブラート、クリノフィブラート、クロフィブラート)、そして少量のアスピリン(バイアスピリン、バファリン81)などがある。
アスピリン製剤は鎮痛薬として使用すると尿酸値を減少してしまうため、痛風発作での使用は避ける必要がある。
生活指導としては、食事療法、飲酒制限、運動の推奨が中心になる。
体内のプリン体の80%は身体の中で作られたプリン体で、20%が食べ物から摂取したものだと言われている。そのため、身体の中で作られるプリン体を減らすことが大切。
食事では、プリン体を1日400mg以上摂取しないようにし、水分は2L以上飲むようにする。
アルコール飲料は、プリン体をあまり含まなくてもその代謝に関係し、プリン体を体の中で作り血清尿酸値を上昇させる。
プリン体の少ないアルコール飲料を選ぶことも大切だが、それ以上に飲酒量を少なくする方が痛風には重要である。
お酒は、ビール500mL、日本酒1合、ウィスキー60mL以上を飲むと尿酸値を上昇させる可能性がある。
下記より引用
・「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」
・「豊岡第一病院 食のコラム第13回 痛風とプリン体について」
最も痛風発作の発症率が低いのは血清尿酸値を4.6〜6.6mg/dLにコントロールしたとき。
そのため、尿酸値を6mg/dL以下にすることが望ましい。
尿酸値をコントロールせずに放置していると慢性関節炎に移行し、尿酸塩を中心とした肉芽組織(痛風結節)が出現する。高尿酸血症・痛風患者は尿中に尿酸が多く溶けているため、尿路結石、腎障害の合併率が高い。
そのため、持続的に尿pH6未満の場合は尿アルカリ化薬が使用しpH6〜7に保つようにする。
アルカリ化しすぎると、リン酸カルシウムの溶解度が低下し析出するため注意する。
高尿酸血症(7mg/dL以上)には2つのタイプがあり、尿酸産生過剰型と尿酸排泄低下型がある。
そして、尿酸降下薬は作用機序の違いにより「尿酸排泄促進薬」と「尿酸生成抑制薬」の2種類に分けられる。
基本原則として、尿酸排泄低下型には「尿酸排泄促進薬」、尿酸産生過剰型には「尿酸生成抑制薬」を選択する。
また、尿酸排泄促進薬を使用するときには、尿路結石ができるのを防ぐために尿アルカリ化薬を併用する。
中等度以上の腎機能障害(クレアチニン・クリアランス値30mL/分以下または血清クレアチニン値2mg/dL以上)や尿路結石の既往あるいは合併がある場合は、アロプリノールを選択する。
痛風発作の治療として、コルヒチン、NSAIDs、ステロイド薬が使用される。
コルヒチンには複数の薬と相互作用(シメチジン、エリスロマイシン、ニフェジピンなど)があるため注意が必要である。
一般的な服用方法として、痛風発作の前兆があったときにコルヒチン1錠、極期にはNSAIDSを短期間に大量服用(NSAIDsパスル投与法)させることがある。しかし、痛風発作に対して保険適応のあるNSIADsは少ない。
腎障害や浮腫がある場合は腎障害が少ないNSAIDsかステロイドを使用する。
また、ワルファリン服用中にはステロイドを用いる。
痛風発作中は患部を冷やし、禁酒をすることが大切である。
痛風発作時に尿酸が変動すると悪化することがあるため、原則として発作中に尿酸降下薬を"開始"せず、痛みがなくなってから使用するようにする。
ただし、すでに尿酸降下薬を服用中であればそのまま服用させ、コルヒチン、NSAIDs、ステロイド薬を併用する。
また、中には尿酸値を変動させる薬があるので注意する。
増加させる薬として、降圧薬のサイアザイド系利尿薬、β遮断薬、α・β遮断薬や、高脂血症薬のニコチン酸製剤(ニセリトロール、ニコモール)、大量のアスピリンなどがある。
一方で減少させる薬として、降圧薬のα1遮断薬、ACE阻害薬、Ca拮抗薬、ロサルタンや、高脂血症薬のフェノフィブラート系製剤(フェノフィブラート、クリノフィブラート、クロフィブラート)、そして少量のアスピリン(バイアスピリン、バファリン81)などがある。
アスピリン製剤は鎮痛薬として使用すると尿酸値を減少してしまうため、痛風発作での使用は避ける必要がある。
生活指導としては、食事療法、飲酒制限、運動の推奨が中心になる。
体内のプリン体の80%は身体の中で作られたプリン体で、20%が食べ物から摂取したものだと言われている。そのため、身体の中で作られるプリン体を減らすことが大切。
食事では、プリン体を1日400mg以上摂取しないようにし、水分は2L以上飲むようにする。
アルコール飲料は、プリン体をあまり含まなくてもその代謝に関係し、プリン体を体の中で作り血清尿酸値を上昇させる。
プリン体の少ないアルコール飲料を選ぶことも大切だが、それ以上に飲酒量を少なくする方が痛風には重要である。
お酒は、ビール500mL、日本酒1合、ウィスキー60mL以上を飲むと尿酸値を上昇させる可能性がある。
下記より引用
・「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」
・「豊岡第一病院 食のコラム第13回 痛風とプリン体について」
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