メナテトレノン

ビタミンK2製剤
・ビタミンK2は腸内細菌で合成される
・新生児はビタミンK欠乏性出血になりやすい（ビタミンKは胎盤を通過できず、また腸内細菌が不完全で合成できないため）

「日本人の食事摂取基準（2020年版）」
ビタミンK	男性	女性
ビタミンK	目安量(μg/日)	目安量(μg/日)
0～5(月)	4	4
6～11(月)	7	7
1～2(歳)	50	60
3～5(歳)	60	70
6～7(歳)	80	90
8～9(歳)	90	110
10～11(歳)	110	140
12～14(歳)	140	170
15～17(歳)	160	150
18～29(歳)	150	150
30～49(歳)	150	150
50～64(歳)	150	150
65～74(歳)	150	150
75以上(歳)	150	150
妊婦		150
授乳婦		150

作用機序

・肝臓でプロトロンビン(第Ⅱ因子)やビタミンK依存性凝固因子(第Ⅶ、Ⅸ、Ⅹ因子)の生合成を促進
→止血作用
・骨形成促進
・骨吸収抑制
・オステオカルシンのグルタミン酸残基のカルボキシル化反応を促進
→オステオカルシンへのカルシウム沈着を促進
・カルシトリオール共存下、オステオカルシン量を増加
・カルシトリオール共存下、骨芽細胞の石灰化を促進

効能効果

1.骨粗鬆症における骨量・疼痛の改善
2.ビタミンＫの欠乏による次の疾患及び症状
(1)胆道閉塞・胆汁分泌不全による低プロトロンビン血症
(2)新生児低プロトロンビン血症
(3)分娩時出血
(4)抗生物質投与中に起こる低プロトロンビン血症
(5)クマリン系殺鼠剤中毒時に起こる低プロトロンビン血症
(6)クマリン系抗凝血薬投与中に起こる低プロトロンビン血症
3.新生児出血症及び新生児低プロトロンビン血症の治療
4.新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症の予防

含有医薬品

メナテトレノン

グラケーカプセル15mg
メナテトレノンカプセル１５ｍｇ「Ｆ」
ケイツーカプセル５mg
ケイツーシロップ0.2％
ケイツーN静注10mg

医薬品の適応一覧

	グラケー/メナテトレノンカプセル15mg	ケイツーカプセル５mg	〃シロップ	〃N静注10mg
骨粗鬆症	○	×	×	×
新生児低プロトロンビン血症	×	○	×	○
胆道閉塞・胆汁分泌不全	×	×	×	○
分娩時出血	×	○	×	○
抗生物質投与中に起こる低プロトロンビン血症	×	○	×	×
クマリン系殺鼠剤中毒時に起こる低プロトロンビン血症	×	○	×	×
クマリン系抗凝血薬投与中に起こる低プロトロンビン血症	×	×	×	○
新生児出血症及び新生児低プロトロンビン血症の治療	×	×	○	×
新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症の予防	×	×	○	×

経腸成分栄養剤

一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する。

高カロリー輸液用総合ビタミン剤

経口・経腸管栄養補給が不能又は不十分で高カロリー静脈栄養に頼らざるを得ない場合のビタミン補給

経腸成分栄養剤

イノラス配合経腸用液

高カロリー輸液用総合ビタミン剤

マルタミン注射用

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健康/医療
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