フルオロウラシル

抗がん剤-代謝拮抗薬
・代謝物の5-FduMP(5-フルオロデオキシウリジン酸)、5-FUTP(5-フルオロウリジン三リン酸)が作用する

作用機序

・チミジル酸合成酵素を阻害
→DNAの合成を阻害
・ピリミジン塩基としてRNAに取り込まれる
→RNAの合成を阻害

効能効果

1.下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解
(1)胃癌
(2)肝癌
(3)結腸・直腸癌
(4)乳癌
(5)膵癌
(6)子宮頸癌
(7)子宮体癌
(8)卵巣癌
ただし、下記の疾患については、他の抗悪性腫瘍剤又は放射線と併用することが必要である。
(Ⅰ)食道癌
(Ⅱ)肺癌
(Ⅲ)頭頸部腫瘍
2.以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法
頭頸部癌
3.レボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法
(1)結腸・直腸癌
(2)小腸癌
(3)治癒切除不能な膵癌
皮膚悪性腫瘍
（有棘細胞癌、基底細胞癌、皮膚附属器癌、皮膚転移癌、ボーエン病、パジェット病、放射線角化腫、老人性角化腫、紅色肥厚症、皮膚細網症、悪性リンパ腫の皮膚転移）

含有医薬品

・注射
5-FU注250mg／5-FU注1000mg
フルオロウラシル注250mg「トーワ」／フルオロウラシル注1000mg「トーワ」

・外用-塗り薬
5-FU軟膏5%協和

医薬品の適応一覧

	注射	塗り薬
胃癌	○	×
肝癌	○	×
結腸・直腸癌	○	×
乳癌	○	×
膵癌	○	×
子宮頸癌	○	×
子宮体癌	○	×
卵巣癌	○	×
他の抗悪性腫瘍剤又は放射線と併用	○	×
食道癌	○	×
肺癌	○	×
頭頸部腫瘍	○	×
他の抗悪性腫瘍剤との併用療法	○	×
頭頸部癌	○	×
レボホリナート・フルオロウラシル持続静注併用療法	○	×
結腸・直腸癌	○	×
小腸癌	○	×
治癒切除不能な膵癌	○	×
皮膚悪性腫瘍	×	○

このページを編集するこのページを元に新規ページを作成

印刷する

コメント（0）

カテゴリ：
健康/医療
総合

フルオロウラシル - 薬剤師勉強Wiki～薬の回覧板～先頭へ

コメントをかく

名前	ユーザIDを使用しないで書き込む	ユーザーIDを使う	ログインする
画像コード	画像に記載されている文字を下のフォームに入力してください。
備考	「http://」を含む投稿は禁止されています。
本文
利用規約をご確認のうえご記入下さい

薬剤師勉強Wiki～薬の回覧板～