薬剤師勉強Wiki〜薬の回覧板〜 - 統合失調症
統合失調症の原因は、ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリンのバランスの崩れ。
フェノチアジン系抗精神病薬はアドレナリンα1受容体阻害作用、抗コリン作用、抗ヒスタミン作用が強いため、それらの副作用が出現しやすい。一方で、ブチロフェノン系と比較すると錐体外路症状がでることは比較的少ないとされています。
ブチロフェノン系抗精神病薬はフェノチアジン系と比較すると、アドレナリンα1受容体阻害作用や抗コリン作用、抗ヒスタミン作用は弱い。一方で、錐体外路症状が出やすいことや、長期服用で遅発性ジスキネジアの問題がある。
ベンズアミド系抗精神病薬は他の定型抗精神病薬よりは副作用の出現が比較的少ないとされています。


統合失調薬

定型(第1世代):陽性症状を改善

フェノチアジン誘導体:D2、H1、ムスカリン、α1受容体遮断、視床下部体温調節中枢の抑制。錐体外路症状が少ない。
ブチロフェノン誘導体:D2、H1、ムスカリン、α1受容体遮断、視床下部体温調節中枢の抑制。錐体外路症状が多い。
ベンズアミド誘導体:D2受容体遮断。副作用の出現が比較的少ない。

非定型(第2世代):陽性・陰性症状を改善

SDA(セロトニン・ドパミン受容体遮断薬)
DPA(ドパミン部分刺激):5-HT2A受容体も遮断する、高血糖を起こしやすい
MARTA(多元受容体作用抗精神病薬):α1・H1受容体にも高い親和性がある、高血糖を起こしやすい